文豪の愛の手紙

日本近代文学を代表する作家の一人、谷崎潤一郎と長編「細雪」の4姉妹のモデルになった妻・松子やその妹・重子などとの間で交わされた未公開の手紙288通が見つかったそうだ。昭和初期には谷崎が結婚に関する誓約書を松子に2度送り、「忠実に御奉公申上べく候」と崇拝の念を記すなど、社会的にも注目された激しい劇場型の恋愛過程を伝えているようだ。手紙は谷崎家の遺族が東京都内で保管していた。1927年から36年間にわたり、谷崎の書簡が180通、松子が95通、重子が13通。

谷崎は27年3月に松子と初めて出会ったが、当時谷崎にも妻子がいた。作家・佐藤春夫を巻き込む恋愛事件を起こし30年に離婚。松子に思いを残しつつも別の女性と再婚し、その後離婚している。

松子は谷崎にあった10日後に手紙を出している。28年12月30日には「あなた様の夢をあけ方覚めるまで見つづけました」と思いを記した。谷崎の書簡は32年8月14日以降のものが見つかった。これは盲目の三味線の女師匠に仕える奉公人を描いた代表作「春琴抄」などの執筆時期にあたる。現実の恋愛と創作を重ねるかのように、自信を手紙で「家来」と呼び、松子を崇めている。前妻と事実上離婚した33年5月には、永久に「御高恩」を忘れず、忠僕として奉公すると誓い、全身全霊を捧げている。35年、谷崎48歳、松子31歳の時に結婚式を挙げ、生涯寄り添った。

現実は小説よりも奇なりと言う言葉があるが、まさしくその通りだな。

近い将来消える職業が話題

近い将来に「消える職業」がたびたび話題になっている。去年から今年にかけて、複数のメディアに記事が出ている。今後のIT化によって、必要ではなくなる職業を予測したもの。予想されていた職業には、電車の運転士、車掌、スーパーのレジ係、ホテルの受付、仕立て屋などが挙げられていた。コンピューターやロボットが代わりにできそうな職種は、近い将来なくなるというのだ。消える可能性が低いとされているものは、経営、財務、エンジニア、教育、芸術、ヘルスケア業務。このような職種はコンピューターによる影響は少ないとされている。しかし、消えるだけではなく新しい職業が増えることも期待されている。2020年、2030年とどんな未来が待っているのだろうか。